shizuさまより頂き物 <2011.11.20>

なんと何と!長谷川と誠のえっちシーン!!個人的にもいつか描いてみたい二人なだけに読んでて参考になりました!
誠の体の細さとか、長谷川に腰をつかまれるところの描写がたまらない!!
『誠は期待ばかり押し付けられてないか?特に父親に。彼自身がえらく冷めて生きていた感じで、本当はすごくしんどかったのでは?
そんな時に人の体温を知って、求められる事も体験して、急にそれが全部なくなったら? 死ぬほどの目に遭っても『愛』があったわけで…。でも、今は誰も必要としてくれない。独り…。』
というところまで深く掘り込んで考えて頂き、そんな寂しい誠を描いて頂きました!うおお!すごい!








『願う』




「お願いがあるんです。きいて下さいますか?」

そう言った少年の表情は切なげだった。一体どうしたのだろう? 俺は、自分に出来る事なら…と確か、答えた筈だ。

「じっとしていてくれればいいんです。後は忘れて・・・」

 少年は俺の隣に移動して来た。今までは俺にヤツの面影を見るらしく睨み付けるぐらいの態度でいたのに、この変化は何だ?

「えっ!?」

「コレを貸してください。」

「ちょっと!」

 逃げる間もなかった。いや。正確に言えば、痛みを恐れたので動けなかった…だろう。既に俺のモノはズボンの上から握られていた。
ここで下手に騒げば誰が困る? 急所を人質にされている俺だ。そんな事を思っているうちに揉まれ出した。

「…コレが欲しかったのか?」

 内面の動揺を気取られまいと低い声音で問う。少年は応えない。彼は俺のオトコを引っ張り出し、口に咥えた。
何の躊躇もない。洗ってもいない一物を平気で舐めしゃぶる。
溢れ出したカウパーを舌で絡め取る。根元まで喉奥に押し込む。

「も…、ダメ。出る」

 俺は弱音を吐き、次の瞬間、そのまま吐精した。彼の頭と左肩を押さえ、その咥内で最後の一滴まで出し尽くしたのだ。
自分でも浅ましいと思うが、所詮男はこんなモノだ。俺はソファの背もたれに全身を預けた。気だるかった。

「!?」

 気付くと少年は自分のズボンを下着ごと脱ぎ捨てていた。俺の上に腰を下ろしてくる。これはいくら何でもヤバいだろう!!

「おい待て!」

「ペニス貸してって頼んだ!」

 きつく、咎めるような口調。この行為が当たり前みたいに聞こえる。止める俺の方が悪いのか?

「う、あぁ」

 妙に甘く響く彼の声。俺自身の体液に塗れた雄芯は確実に体内へと入っていく。暖かく湿った少年の最奥まで。

「あ、ああ! んあぁああ!!」

 少年の口から漏れ出る声は歓びゆえか? それ程に欲していたのか? 飢えていたのか? 男の肉体に。
俺は奥歯を噛み締めた。膝に乗る細腰が激しく上下して、含み込まれた一物が痛い。

「はぁあああ!! 良い! 良いよぉ!!」

 俺の上で好き勝手に跳ねる尻。貪り食われているのは俺の男根。痛いとさえ思う快感が繰り返し押し寄せて来る。
限度だ。俺は両手で少年の腰を掴み、深く打ち込む。

「ひゃぁああ!!! イヤ! イヤァ!! ……でてる。でてるよぉ! あぁん! でてるぅ!!」

 俺は少年をしっかりと捕らえて射精した。射精し続けた。さっきのフェラぐらいじゃ足りない。こっちも仕事仕事で女っけなんて無かったんだ。
刺激されたらこうなるさ。

「もっと、ねぇ。もっとぉ!」

 この身にしがみ付き、甘えるように頬ずりしながらせがむ少年。触れ合う肌は滑らかだ。漆黒の髪も艶やかだとよく判る。
その体内にはまだ俺自身が入っている。締め付けられたままだ。

「動いて! ねぇアンタも動いてよ!」

 俺は彼の尻肉を掴んだ。持ち上げて落とす。

「あんっ! あぁ! あぁ!」

 自分も腰を振って快楽に酔う少年。そして俺。もうこの肉に呑み込まれそうだ。熱い。キツい。潤う。吸い付く。蠢く。まるで底なし沼だ。落ちたら息ができない。苦しい。窒息する。
思い出した言葉は傾国の美女。男を骨抜きにし、国をも滅ぼす魔性の女。楊貴妃とは、こんな顔をしていたんじゃないのか?

 目の前には少女めいた綺麗な顔。でもこれは男だ。いつもは毅然とした目で俺を見据えている、意志の強い少年なのだ。
その彼が今は善がり狂っている。男の膝の上に乗って身も世もない程に歓喜し、桜色に染まった臀部を振りたくっている。「はぁ! あ、あ、ひゃぁああ!!!」

「うっ!」

 喰らい付くな! またイくだろっ! あ、ダメだ。出る!

「あん! 良いぃいいーー!!」

 勢いよく飛び出す俺の体液。3度目…だよな?

「良いよぉ! 良い良い良いぃ!! レてるぅ! あぁああん! レてるよぉおおーーーー!!!」

 少年も若い精を漏らしながら背を反り返す。しなやかな身体が跳ねる。

「あはぁあああああぁぁ!!! ラしてぇええ!!! もっとおしっこぉおおお!!!

 ラしてラしてラしてぇええぇおしっこぉおおお、白いのぉお!!! あぁ! 〇〇〇!!!」

 彼はいきなり墜ちた。失神したのだ。そんな彼を腕に抱きながら俺は複雑な気分だった。
ペニスを一方的に使われた事じゃなくて、少年が最後に名を呼んだ事に対してだった。
自分を拉致監禁して、強姦し尽くし、半死半生の目に遭わせた犯人の名前を叫び呼ぶとは・・・。

 俺はこの少年もまた哀れなのだと悟った。



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